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「ねぇねぇ、かなえちゃん、誰に渡すのかな?」
小さなチョコレートが私に喋りかけてきた。
私は知っている。
かなえちゃんは明日、一之瀬明という男の子に私をあげると一緒に告白をするのだ。
毎年名前を書かずに靴箱に入れていた私を、今年は自分で渡す勇気を持ってくれた。
小さな胸に秘められた想いは大きなモノとなり、かなえちゃんは潰れそうになりながらも私を作ってくれた・・・私はかなえちゃんの幸せを作ってあげたいと願っている。
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