夢幻編・第一章†悪夢

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「‥‥‥夢‥‥‥か・・・!! ・・・・・ハァ‥‥ハァ・・・・・」 何なんだ、今の夢は!? 遥が‥‥‥殺される夢!? 「遥・・・!!」 それから僕は、一睡も出来なかった。 月影流星(ツキカゲリュウセイ)中学二年生。 忍一族、月影家の分家に生まれた次男。 本家は怨霊を、分家は悪しき妖魔を、それぞれ滅するのが彼の一族。 次男でありながら、彼は分家の若頭を務めている。 登校時間、流星はいつも通り学校に向かう。 「流星おはよう♪」 流星に声を掛けたこの少女は北川遥(キタガワハルカ)、流星の彼女であり妖魔を共に滅するパートナー。 「・・・・・遥‥‥!!」 「え‥‥? 流星・・・?」 流星は気付いたら遥を抱き締めていた。 「うおー! 珍しいな、今日はツッキーから北川を抱き締めちゃってるぜー!」 「・・・・・月影君、何だか様子がおかしいわよ?」 「本当! 何かあったのかしら?」 「流星? 皆見てるよ、何かあったの?」
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