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「行くな‥‥‥!」
「え?」
「どこにも行かないでくれ!!」
「流星?
いったい何があったの?
お願いだから話して?」
流星は遥を離した。
そして、下を向きながら口を開く。
「詳しくは、言えない‥‥‥!
ただ、凄く嫌な夢を見たんだ!」
「あたしに・・・関係する事?」
「!!」
流星はビクッとする。
「・・・・・やっぱりそうなんだ‥‥‥?
でも、心配しないで!
あたしはずっと流星の側にいるよ!」
「遥‥‥‥!」
この時の遥の笑顔が、流星にはとても眩しく見えた。
「おー?
どうした流星、そんな所で?」
「・・・彗星‥‥‥!
何でも無いよ、行こう遥!」
黒影彗星(クロカゲスイセイ)、流星の母方の従兄弟で、中学三年生。
訳あって、両親を亡くし流星の家に居候している。
「嘘だな‥‥‥!
流星、夜中に遥ちゃんの名前を呼んで目を覚ましたろ?」
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