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『ダーティア、目覚めるのだ。お前の「力」が必要となった。……目覚めるのだ!ダーティア!!』
耳からではなく頭の中に直接、呼びかけてくる地なりのような野太い声。
背後に闇が広がり巨大な影となって追いかけてくる。
少女は両耳を押さえ一歩…二歩と後ろを気にしながら後ずさりし怯えた様子でその巨大な影に向かって叫んだ。
『私、ダーティア何て知らない!』
少女の顔は恐怖からか、いつの間にか涙に濡れていた。
すると巨大な影は少女をのみ込むかのように迫ってき、少女は必死にその巨大な影から逃れようと闇の中を走り出す。
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