『真実』

3/5
前へ
/60ページ
次へ
「こいつら政府のものだぞ!みんなやっちまえ!」 すぐに多人数での銃撃戦が始った。 罪人を捕まえる中央評議会国家特務機構は悪人から異常に嫌われていた。 そのスキにブレイズたち四人はその場から姿を消した。 「バラバラに逃げるんだ!」 クラストが叫んだ。 「場所はインスペクターだ!」 ブレイズは一番最初に姿が見えなくなった。 しばらく走ったブレイズはまったく人気のないところまで来て、どっかりとしゃがんだ。 「誰だ!」 気配を感じたブレイズは銃を構えた。 さっきも見たばかりの、青いマントにバッチが光っていた。 「ブレイズ・ワルキューレ…君を連行しなければならない…」 青いマントの男は言った。 「なぜだ!俺は悪い事は何もしていない!悪いのはガルーダの方だ!」 ブレイズは大声で叫んだ。 「すまない…理由はどうであれ、私の任務は君を捕まえるだけだ…それ以上の事は何も聞かされていない…」 青いマントの男も銃を構えていた。 (ズキューン、ズキューン、ズキューン!) 「こっちにも政府の犬がいるぞ!」 野次馬たちがまたもや青いマントの男に発砲してきた。 ふいをつかれたせいもあって、青いマントの男は腕と足を撃たれ、うずくまった。 そして、野次馬の男たちが3人、動けない青いマントの男を何度も蹴った。 (ボカッ!ドカッ!) 「けっ!政府の犬が!」 (ドスッ!ボコッ!) 「虫酸が走しんだよ!」 (ペッ…) 青いマントの男はつばをかけられ、銃を頭に突き付けられた! 「フン!死ね…!」 (ズキューン!) 「やめろぉぉおおお!」 ブレイズは青いマントの男に突き付けられた銃を撃って弾き飛し、さらにそこにいた3人をも見事に素手で倒した。 「おい!こっちだ!こっちにもいるぞ!」 さらに野次馬たちが追いかけてきた。 「つかまれ!ここにいては危険だ!」 ブレイズは青いマントの男に肩を貸した。 「君を捕まえようとした、私を助けるのか…」 ブレイズの肩を借りて歩き出した。 「今はそんな事いってる場合かよ!」 ブレイズは必死だった。 「ゼル…ゼル・フリードだ…」 青いマントの男は自分の名前をブレイズに教えた。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加