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「ステルス迷彩解除…あの者たちを助けねば…」
ゼルはコッソリとインスペクターの1両目の上に、ゾイド全体を透明に覆ってしまうステルス迷彩をかけていた。
ハッチを開けて紫色のシャドーフォックスに乗り込んだ。
「行くぞ…フォックス…」
ゼルは再びステルス迷彩をかけた。
そして透明の姿のままライガーゼロ、ケーニッヒウルフ、ディバイソン、アイアンコングをそれぞれの援護をした。
そして、それぞれがゼルの援護のおかげで、圧倒的に野次馬たちを追い払った。
「ゼル!ありがとう!スゲェな!シャドーフォックス!」
ブレイズは叫んだ。
「借りができたな!」クラストはニヤッと笑った。
「政府の人間がなんのマネだ…」
ソニックは疑っていた。
「にぃちゃん!素直に御礼いいなよ!ありがと!」
ファムはソニックの分も御礼を言った。
そして、5人はインスペクターへ戻り、ソニックはゆっくり操縦し始めた。
そしてブレイズが持つガルーダカンパニーの秘密をすべて、ゼルに伝えた。
「バカな…ガルーダがそんな事を…!?考えられない…条約でも違法行為だ!!それに本当なら惑星Ziが破滅するぞ!」
ゼルはガルーダカンパニーの正体をしり、取乱した。
「…わかった!その役目、私がやろう!」
ゼルは急に思い立った。
「政府の人間は信用出来んな…」
ソニックがつぶやいた。
「いや、これはもはや個人レベルで解決出来る問題ではない!一日も早く中央評議会へ報告し、至急に対処しなければならない!」
ゼルは真剣に訴えた。
「ゼルの言う通りかも知れない…もはや俺たちだけでは、手に追えない…」
クラストは現実的に答えた。
「あぁ…クラストの言う通りかもな…ゼル!頼むよ!」
ブレイズもゼルに託すのが一番良いと思った。
「じゃあ決まりね!」ファムもニコッと笑った。
そして、ゼルはブレイズから大事な証拠受け取って、朝焼けの中へ消えて行った。
その様子を四人はインスペクターの外に出て見送った。
「終わったな!」
クラストがシャドーフォックスの後ろ姿を見つめながら言った。
「あぁ…」
ブレイズは白いイキを吐いた。
そしてブレイズたちが気付かない遥か上空には青いバスターイーグルが旋回していた。
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