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それから数日後…
ゼル・フリードのNEWSばかりを何度も見るが、何の進展も無いまま西の都にとどまっていた。
すると…
インスペクター内に警報がなり響いた。
(ウォーン、ウォーン、ウォーン)
「ゾイド反応だ…」
ソニックはレーダーを見ていた。
ブレイズとクラストはすぐにコンテナへ走った。
コンテナのハッチが開き、ブレイズのライガーゼロとクラストのケーニッヒウルフが飛出した。
「さぁ…どこのどいつだ!」
クラストは気を引き締めた。
「ん…?たったの1体か??」
ブレイズは暗闇からのゾイドの影を見るのに目を細めた。
すると…
そこには、真紅のラインニングサイクスが1体たたずんでいた。
「あれは!?優勝者の…」
クラストは驚いた。
「サイファ??」
ブレイズも驚いていた。
「サイファ・バレンタインだ!戦うつもりはない!次の街へ行く途中で拾った男が、どうしても逢いたいと言っていてな!」
サイファはライトニングサイクスの後ろを指差した。
そこには、大きなカートの上に横たわったゼルのシャドーフォックスだった。
ブレイズたち4人はすぐにゼルの元へ集まった。
シャドーフォックスのコックピットにゼルも横たわったていた。
そしてすぐにインスペクターの中へ運んだ。
ゼルも全身傷だらけで寝たきりのままだったので、体調が回復するまで待つ事にした。
「じゃ、たしかに送り届けた!また逢おう!」
サイファはクルッと背を向けて帰ろうとした。
「あの…!どうしてあなたが赤の他人をここまで…?」
ファムがサイファに聞いた。
「フッ…自分でもわからない…。ただ…その男はひん死の状態なのに、自分の命より友に渡したい大事な物があると言う…。覚悟を決め男の最後の頼みを、知らぬふりなど出来なかった…」
サイファはシブク言った。
「一杯やってきな!」
熱い男の話しに感動したソニックはサイファを誘った。
「あぁ…朝まで付合うぜ!」
サイファはニヤッと笑った。
インスペクター内での酒盛りが始った。
そこではゾイドレースの話題でサイファを中心に盛り上がっていた。
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