『記憶』

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「ウッヒャッホー!」 (ザッブン!) ブレイズとクラストは別荘にある特大プールに服を脱捨て、飛込んだ。 二人はがむしゃらに泳いでいた。 ファムも水着に着替えて、プールに飛込んだ。 ソニック、ゼル、サイファはプールサイドにあるbarカウンターに腰をかけて、酒を呑んでいた。 「みんな!自分の家だと思って自由に使ってくれ!」 サイファが大きな声で言った。 「それと、ここの地下にはゾイドの整備工場がある。もちろん!最新の設備と優秀なスタッフを揃えてあって、今すべてのゾイドも勝手に整備している!」 サイファはグビッと酒を呑んだ。 ソニックはすぐに立ち上がり、 「見学してもいいか…」 と興味津津だった。 「もちろん!自由だ。」 サイファがソニックに言った。 そしてファムがプールから上がって、飲み物を取りに来た。 その頃、ブレイズとクラストはクロールで競いあっていた。 ゼルがファムになぜ、ブレイズが危険をおかしてまでガルーダカンパニーに潜入したのか聞いた。 ファムはカクテルを少し呑んだ。 「彼は…、自分の母親を探してるだけよ…。『情報屋』としての家業も母親の情報が欲しいだけなの…」 ファムはがむしゃらに泳ぐブレイズを見つめた。 「行方不明か…?」 ゼルはファムに聞いた。 「違うわ…。彼の母親は、ブレイズが幼い時に死んだの…。理由は謎のまま。ただ…ガルーダカンパニーで勤めていたわ…」 ファムは強いカクテルをグビグビと呑んだ。 「フッ…なるほどな。」 サイファも強いワインをガブッと呑んだ。 「元々、母親と二人暮らしだったブレイズはたった一人になってしまって、元々ブレイズの母親と交友があった、私の両親がブレイズを引き取った…。そして彼は、ある筋の情報からガルーダカンパニーの噂を聞いた。そして彼は潜入し、真実を確かめた…。けど、本当は母親の情報がないか潜入したんだろうけどね…。でもブレイズはその事を一言も口にした事はないわ!」 ファムは、そう言うと再び、プールへ飛込んだ。 (ザブン!) 「そして、まだあのブレイズにはまだ謎がある…」 サイファがブレイズを見つめた。 「どう言う事だ…?」 ゼルがサイファに聞いた。 「あの金色のライガー…。未だかつて、誰も動かせた者はいない…。」 サイファはグラスのワインを飲み干した。
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