『記憶』

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「そのライガーをなぜ奴が動かせたか…って事か…。」 ゼルもブレイズを見つめた。 そして、夜も更けて大広間のソファの上でそれぞれがくつろいでいた。 ブレイズとクラストはすでに泳ぎ疲れたようで、グッスリと寝ていた。 そんな二人にファムはそっとタオルケットをかけた。 「さて…子供が寝たところで大人の話しだ…」 ソニックはボソッと言った。 「評議会はすでにガルーダの支配されている…。」 ゼルが申し訳なさそうに言った。 「うーん!中の都のメディアやマスコミを利用するのはどうだ?」 サイファが言った。 「中の都の宣伝力ね!」 ファムは目を丸くした。 「中の都…。またの名を眠らない街。昼間より夜がライトやネオンでギラギラとした派手な街だ…。俺には住めない街だが…」 ソニックはニヤリと笑った。 「ブレイズが持ってるガルーダの証拠をメディアに届けば、イヤでも騒ぎになるはず。まさかガルーダの支配下にはないだろう。」 サイファは自信満々に言った。 「いい考えだ!マスメディアを利用して、惑星Ziに教えてやるチャンスだな!」 ゼルは嬉しかった。 「よし、あと三日!いや二日くれ!特にフォックスの修理に時間がかかる、その後に出発だ!」 サイファが言った。 二日後… 「インスペクター発進!」 ソニックが操縦席にいた。 その後ろにはブレイズたちが座っていた。 コンテナの一両目にはライガーゼロとケーニッヒウルフ。 ニ両目には、ディバィソンとシャドーフォックス。 三両目にはライトニングサイクス。 四両目にはアイアンコングと、居住区車両を入れて全五両のインスペクターは中の都へ向けて出発した。 「さぁ!惑星Zi中にガルーダの悪事を教えてやるぜ!」 ブレイズはガッツポーズをとった。 「評議会の立場も危うくなるかもな!」 クラストが腕組んだ。 「世界が変るな…」 ソニックが言った。
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