52人が本棚に入れています
本棚に追加
インスペクターは、中の都、またの名を夜の街「レイズキング」へ向っていた。
「もう少しだ、次の谷間を抜けたら街が見える。」
サイファが言った。
ピピィ…!
「レーダーにゾイド反応あり!鳥型?一体来るわ!」
ファムがオペレータ席で叫んだ。
ソニックとファム以外はコンテナ車両へと走った。
「ダメ!間に合わない!早いわ!」
ファムもコンテナ車両へ向った。
ソニックの操縦席からは正面に青いバスターイーグルが、ものすごい速度で近付いてくるのが見えていた。
バスターイーグルはインスペクターに攻撃した。
(バヒューン!)
「交せるかっ!?」
ソニックはインスペクターの車体を左へ振った。
(ドカン!)
インスペクターの車輪は大破し、インスペクターは完全に停止した。
その頃、やっとコンテナのハッチが開き、ゾイドたちが飛出した。
バスターイーグルはインスペクターの停止を確認すると、空高く上昇し東の方へ飛んで行った。
ライガー、ウルフ、コング、フォックスの攻撃はすでに届かなかった。
「俺にまかせろ!」
サイファのライトニングサイクスがバスターイーグルを追った。
しばらくサイファが追うと、かなり高い断崖絶壁で、それ以上進むことが出来ずにサイファはあきらめた。
「クッ…!野郎!」
サイファは悠々とさって行くバスターイーグルを見つめていた。
サイファは仕方なく、インスペクターの元へ戻ろうと、その断崖絶壁から下を見下ろした。
すると、インスペクターが通る予定だった、中の都手前の谷間が見えた。
そして谷間の出口にはガルーダカンパニーの警備兵、モルガとカノントータスの砲撃隊と、ジェノザウラーが数体待構えていた。
「こっ…これは!?まっすぐに谷間を抜けていたら完全に狙い撃ちされていた訳か…」
サイファはその光景を見て驚いていた。
「もしや、あのバスターイーグル…!?」
サイファはすでに見えなくなった、バスターイーグルが去って行った方角の空を眺めた。
サイファはインスペクターに戻ると、ソニックたちはインスペクターの修理をしていた。
最初のコメントを投稿しよう!