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「9番格納庫を包囲した!格納庫のハッチを開け!」
(ウィーン…)
ハッチが開いた。
「ヘルキャット隊!蜂の巣にしてしまえ!」
と…その時!
9番格納庫の暗闇に緑色の光が二つ浮かび上がった。
そしてその瞬間!
(ガオーン!!)
「な!なんだあれは!」
9番格納庫から飛び出たのは、金色のライガーゼロだった。
金色のライガーゼロは、そこにいた6体のヘルキャットを、圧倒的な力でねじ伏せ、そのまま逃走した。
「ヒャッホー!!お前スゲェな!」
ブレイズはすぐに金色のライガーゼロを気に入った。
「まずは逃げようぜ!ライガー!」
金色のライガーは暗闇の中、消えて行った。
ガルーダカンパニー会議室にて。
「どこのこそ泥だ!」
「まだ正体は掴めておりません!」
「見つけしだいシマツしろ!!」
「東の都に向ったようですが、すでに追っては向かわせおります!」
「…まぁ、よいではないか…」
「会長…!?」
「こそ泥一人に何が出来る…。」
「証拠を世間に見せても誰も信用などせんよ…」
「はっ…はい!」
「それより…心配なのは、謎のあのライガーを動かせたかだ…。今まで一度も動かなかったゾイドがなぜ、こそ泥に反応したのか…。何をしても動かなかったゾイドが、なぜ動いたのか…。」
一方、ブレイズは…。
東の都の手前にある小さな街で、すぐそばにある森にライガーを隠していた。
「よぉ、ちょっと待ってくれよな。お前は街に連れてくのには、デカ過ぎる。」
ブレイズは一人で街へ向った。
ブレイズは食料を手に入れ、写真を現像していた。
その時には、街のあちこちに、ガルーダカンパニーの警備兵たちが、銃を持ってブレイズの捜索にあたっていた。
呑気にパンにかぶりつきながら、写真を片手にチラチラと見ながら、店から出て来たブレイズは、
「おぉっ、バッチリ写ってるじゃん……ん?ヤベェ!」
「こちらB班、いません。」
「A班だ!了解だ!」
「C班も異常無し!」
「了解だ!だがこの街へ逃げ込んだのは間違えない!さがせ!」
先ほどまで堂々と、していたブレイズは急にコソコソと隠れながら街を歩いた。
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