52人が本棚に入れています
本棚に追加
「それが一番だな!」
ブレイズも同じ事を考えていた。
ライガーとタイガーは反転しデススティンガーに向った。
せまりくるデススティンガーに一歩も怯むことのなく、ブレイズとジェイドが戦った。
「くそっ!デカ過ぎる!2体じゃ歯が立たないのか!」
ブレイズは叫んだ。
「弱音を吐くにはまだ早いぜ小僧!!
片方の足の付け根を見てみな!」
ジェイドは最初から一ヵ所に攻撃を絞り、すでに亀裂が入っていた。
「凄い!いつの間に!?」
ブレイズは驚いた。
「あったりめぃよ!お前とは戦ったキャリアが違うんだよ!サソリからカメにしてやるぜ!」
と言うとジェイドはデススティンガーのハサミに捕まった。
「うわぁ!ドジったぜ!」
ジェイドは身動き出来なかった。
「ジェイド!今助ける!」
ブレイズのライガーはブレードを展開し、足の付根を狙った。
(ジャキーン!)
(ドスン!)
デススティンガーの片側の足が付根からライガーのブレードによって破壊され、デススティンガーはバランスを失い傾いた。
そしてその拍子にセイバータイガーは脱出した。
ライガーゼロとセイバータイガーはデススティンガー目掛けて一斉に砲撃すると、デススティンガーは片側を引き釣りながら地中へと潜り、姿を消した。
そこへやっとクラストたちや、山賊たちのセイバータイガーも集まってきた。
さすがに遠くからでも異変に気付いたようだった。
「小僧!大丈夫か?」
ジェイドはセイバータイガーのハッチを開けて言った。
「あぁ、もちろん!」
ブレイズはニコッと笑った。
「邪魔が入った!ゲームは中止だ!野郎ども宴の準備だ!客人をもてなすぞ!」
ジェイドが叫んだ。
「おぉー!」
山賊たちは一斉に返事をした。
ジェイドはすっかりブレイズの事が気に入ったようだった。
受け入れなくてもいいゲームを受けた事と、デススティンガーにも一歩も引かなかった事。
何よりもあのデススティンガーにガルーダカンパニーのマークが入ってた事。
ジェイドは酒の席でブレイズたちの目的を知った。
「その話し、面白そうじゃねぇか!俺もお供させてもらう!」
ジェイドは楽しそうな事が大好きだった。
最初のコメントを投稿しよう!