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ブレイズは街を出て、ライガーを隠している森へ急いでいたが、ガルーダカンパニーの警備兵に行く手を阻まれ、なかなか街を出ることが出来なかった。
護身用のため、仕方がなく、一丁の銃を購入し、一軒の安そうなホテルへ入り宿泊をする事になった。
肩と首にベルトを回し、胸のホルダーに銃を納めた。
(未来方オートマチック系の銃)
そして、ブレイズはソファに座り、銃を握ったまま眠った。
その頃、ガルーダカンパニーの警備兵は、ブレイズの宿泊しているホテルを取り囲んでいた。
「ここか!」
「はい!目撃者の情報から見ても間違いありません!」
「例の方を呼べ!」
「はい!」
数時間後…
「例の賞金稼ぎはどうなってる!?」
「もう、まもなく到着かと…」
「すでに2時間も遅刻だぞ!!」
ガルーダカンパニーの警備兵が話してる後から、一人の男が現れた。
「遅れてすまねー。なんせ売れっ子賞金稼ぎなもんでなぁ。」
「あっ!??いやっ!そっ…そうですよね。」
先ほどまで文句を言っていた警備兵は愛想笑いをしていた。
「てかよー。天下のガルーダが一匹のネズミにだらしいねーな。それに、別にほっときゃいいだろ!それとも…ネズミは何かの秘密を知ってるか…」
「早いとこ、お願いします!」
警備兵はペコペコと頭を下げながら頼んだ。
「あー!わかった。」
その男の腕は超一流で、言わば政府公認の賞金稼ぎであった。
「俺一人で十分だ!手を出すなよ!」
男はポケットに手を入れて、ホテルへ入っていた。
賞金稼ぎの男は、心の中で…。
(なぜガルーダがネズミ一匹にこれだけの兵をやる!?それにあの賞金額…尋常じゃーねー…。ガルーダめ…何をたくらんでやがる。)
そして階段を上り始めた。
「あれで大丈夫なんだろうな?」
「あれでも、賞金稼ぎの中では一番の実力者ですからね…」
カツカツ…
バタン!
その頃、事態に気付いたブレイズは浅い眠りから覚めた。
そして、とっさに窓越しに外を見た。
すぐに囲まれていのがわかった。
「早いな!、ガルーダめっ!」
ブレイズは部屋をでて、屋上への階段をかけ上がった。
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