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ブレイズは、屋上への扉を開けた。
(カチャ)
人の気配を感じたブレイズは、とっさに胸ホルダーから銃を抜いて構えた。
するとブレイズの正面にも、暗闇の中、銃を構えて立っている男がいた。
先ほどの一流賞金稼ぎである。
「お前に恨みはないが、雇われ身…。手荒なマネはしたくない…」
賞金稼ぎがブレイズに言った。
ブレイズはとっさに走り出し、銃撃戦が始った。
「捕まってたまるかよっ!!」
ブレイズは物影に隠れながら賞金稼ぎの男に叫んだ。
(ズキューン、ズキューン)
「おとなしく掴まれ!お前にはそうとうの賞金がかかってるんでな!」
「賞金…???」
(バキューン、バキューン!)
そしていつの間にか二人は接近し、お互いの眉間に銃口がピタリと止まった。
そして月明かりで、初めてお互いの顔がはっきりと確認できた。
「ブレイズ…か…??」
「ん…?クラスト?」
「ブレイズお前か!」
「クラスト!クラストかっ!」
二人は銃口をお互いの眉間からハズした。
クラストはリボルバー系の銃をしまい、ブレイズを両手で、ガッシリと捕まえた。
「ブレイズ!何やってんだ!ガルーダがお前に凄い賞金をかけてるぞ!何をやらかした!!」
「クラスト!!それは後で!」
階段を登って、屋上の扉から、次々とガルーダカンパニーの警備兵たちがやってきた。
ブレイズとクラストはまたまた銃撃戦になった。
「ブレイズ!話しは後だ!!東の都の例の場所で落合う!」
(バキューン、バキューン!バキューン!)
クラストはガルーダの警備兵を次々と打倒した。
ブレイズもクラストとは反対側に銃を乱射しなが走った。
そして、二人はバラバラになり屋根か屋根へと走り去った。
「くそっ!!逃げられるな!!追え!追うんだ!」
ガルーダ警備兵は全員ブレイズの跡を追った。
ブレイズはなんとか街を抜け出し、金色ライガーに乗り込んだ。
「いくぜっ!ライガー!!」
金色のライガーは森を勢いよく飛出した。
ライガーとブレイズはさらに東の都へと加速した。
だが後ろから、ガルーダ警備兵のヘルキャット隊が追って来て、攻撃をしてきた。
(ズドーン、ズドーン、ズドーン!)
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