月の子守唄

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2月といっても外はまだまだ寒かった 飛び出してきた時は明るかったのに マフラーにニット帽に手袋までしてきたのにすっごく寒い 『…ぜったい帰らないもん』 ボクは顔を膝に埋めて自分に言い聞かせるように呟いた …サク 『…?』         サク 足音…?              サク…           サク… どうしようお巡りさんかな… ボクは見えないように鎌倉の入り口隅の影に隠れた
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