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ユラユラと懐中電灯の光が雪を照らす
サク… サク… サク サク…サクサク
サク
鎌倉の前で足音は止まった
どうしよう…見つかっちゃう…お母さんに何ていおう
ボクは小さく丸まって目を瞑った
サク…サク サク
サク
サク
しばらくすると足音は鎌倉から離れていった
『…あっ』
ボクは小さく声をもらした
別に見つけてもらいたかったわけじゃないもん
ボクはまた膝に顔を埋めて小さくなった
『コン』
『えっ!!?』
後ろから小さな鳴き声が聞こえた
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