親密

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着いたラブホ街は古い建物から真新しい建物まで十数戸建っている。 その中でとりあえず綺麗そうなホテルの駐車場に幾つか入る事になった。 まぁ雰囲気良くて、綺麗な所があれば入ってみるかっていうので入ることは目的ではなかった。 そう、初めはそうだった。 思春期の好奇心旺盛な17歳の洋一がそれだけですむはずもなく、5つほどまわったとこでとうとう言い放った。 「彩ちゃん、3つ目のとこに入らない?」 洋一は心臓が破裂してしまうのではないかっていうくらいドキドキして彩の返答を待つ。 「行ってみようか。」 笑顔で答える彩はあまりに自然で何年も付き合っている恋人のようだ。 彩は3つ目に駐車場を通り過ぎただけのホテルへ車を走らせる。 築3年ほどで綺麗な外観のホテル。壁面は白を基調としているのにほとんど汚れがない。 駐車場に車を停めた車内では、 「何か緊張するな~」 「改めてくると、確かにね」 車を降りて建物へ入って行くとそこは、シンプルなのに豪華な雰囲気もあるような内装で、二人は部屋を選ぶタッチパネル式のディスプレイの前で止まる。
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