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その日は、夕方になっても下がる気配のない、そんな暑い日の放課後だった。
洋一は、普段使わなかった頭をフル回転させて、最近出された課題をしていた。
何故洋一がこんな事をしてるかと言うと
ほぼ毎日のように遅刻をし、授業を出ても寝るか外をただ眺めて時間を潰してしまう。
そんな事ばかりでいつも課題は溜まってしまっている。
それなら初めから真面目にしていればいいのだが、洋一は誰もいない放課後の教室でないとやる気が起きないという変なとこがある。
やる気だけあっても真面目という言葉は皆無に等しい洋一のことだ、いつもは簡単には終わらない。
と言うより集中力が続かず作業が進まないだけだが。
洋一はこうして溜まった課題をたまに放課後に残ってする事がある。
大抵そんな日は、それは日が沈み外が暗くなるまでしているのだった。
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