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やがて彩に訪れる絶頂。それは苦しみに似た淫らで不規則な呼吸、快楽に満ちた息遣い。
洋一にとって初めての経験だった。演出ではないリアルなエクスタシー、しかも電話越しという状況に洋一は今にも溢れる出そうな溶岩を抑えこむような興奮状態になっていた。
次第に荒げていた呼吸が和らいできた彩が少し恥ずかしそうに言った。
《いっちゃった…》
《気持ちよかった？》
《うん…いつもよりも。なんか変な感じ》
一人での秘め事を見せた訳ではないにしろ電話越しに聞かせていたのだから仕方ないのだろう。
汗をかいたと言う彩に洋一は軽く汗をシャワーで流しておいでと促した。
彩はあがったらメールするね。と言って通話を終えた。
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