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「すぐ終らせて帰らないとね♪」
と言う先生の言葉ですぐさま席に着き課題と向き合う二人。
一応は、順調に終わったのだが、途中洋一の集中は度々途切れていた。
今年転任してきて、すぐに学校一可愛い先生と噂されていた教師だけに思春期の洋一の嗅覚がシャンプーと思われる香に気が行ってしまってたのだ。
課題も終わり帰りの準備をしてる時に今更だが洋一はこんな事を聞いてみた。
「先生の名前って何だっけ?」
「名前覚えてもらえてなかったんだ。朝倉だよ。朝倉彩。」
と冗談混じりに少しおどけたような表情をしながらも答えてくれた。
「朝倉先生か。もう覚えたよ♪」
「ありがとう♪それで君の名前は?」
「あっ俺は瀬尾洋一。先生も覚えてね♪」
「瀬尾君ね。覚えたよ♪」
お互いの名前、他にも好きな食べ物や趣味等を聞き合いながら課題を終わらせた。
そして普通の生徒と教師のように校門で別れを言ってその日は学校を後にした。
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