接近

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それから朝倉先生とは学年顧問が違うせいか会わない日が続いた。 しかし約2週間経った放課後の事、洋一が来週からの期末テストに向けて居残り自主勉をしていた時に先生はやってきた。 ガラッ 「もう帰りますから」 と振り向くといた朝倉先生。 「なんだか前にもあったシチュエーションね♪」 「確かに、てか先生また忘れもの?」 「ち、違うわよ!君の担任の千葉先生が、君が教室で勉強してるってのをたまたま聞いてね。仕事終わったから来てみたの」 「先生帰るんだぁ、いいな」なんて皮肉を言いながらも洋一は内心覚えてくれてたんだと思い嬉しかった。 「そういえば瀬尾君。住んでるとこA市だったよね。」 「そうだけど、なんで?」 「先生ね。A市の隣町のC市なのよ。よかったら乗せてってあげようか?勉強終わったならだけど」 「まじで!?今日定期忘れてきてるから助かった~」 「それじゃあ、教員駐車場で待っててくれる?」 そう言って荷物を取りに職員室へ朝倉先生は戻って行った。 一人になりすぐにプリント等を鞄にほうり込み、教員駐車場に向かった。
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