ハジマリ

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ハジマリ

      車に乗せられた私は 後部座席で横になっていた。   酎ハイくらい飲んだ事がある。 絶対に何か混ぜられてると思った私は この人と一緒に居るのが恐怖だった。      【眠ることは許されない】     そう理解していても 目が回って仕方がない。 横になりながら目を開けるのが困難だった。     「ゆっくりしててええよ。うち着いたらちゃんと起こすから」     『大丈夫です。もうすぐ落ち着きますから…』 呂律もうまく回らなかった。   「無理せんでええから」 そういうとヨシ君は無言のまま走りだした。           やばい…寝…る      
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