強すぎる!

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Fさんは素直に車椅子に座り、私は車椅子を押しながら病棟を一周。 Fさんのベッドの側へたどり着くとさらりと言ってのける。 「はい、着きましたよ~」 Fさんはにっこり笑って。 「ありがとうねえ。これで安心して眠れるよ」 …認知症の方はどこが家かも分からない人が多いから、案外この方法は上手くいくのだ。 そうやって私はFさんを上手く寝かし付ける事に成功し、かなり安堵した。
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