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「えっ…遊園地?」
4月も終わる頃。
お昼休みに真歩ちゃんとお弁当を食べている時、GWに真歩ちゃんと関口くん、それに渚くんと4人で遊園地に遊びに行こうと誘われた。
「そうよ。
1日だけ部活が休みになるから、どうかなぁっと思って」
「行く行くっ!
遊園地なんて久しぶりー!!」
あたしはニコニコしながら真歩ちゃんに言った。
遊園地かぁ……楽しみだなぁ。
ウキウキなあたしを見て、真歩ちゃんはニヤニヤ笑いながら小声で言った。
「麦、分かってるの?
これって、ダブルデートなのよ?」
「だだだダブルデ……んぐっ!?」
「声が大きいっ!!」
驚き、叫ぶあたしの口を真歩ちゃんが慌てて塞いだ。
真歩ちゃんの方が声大きいじゃん…。
「麦、この事がクラスのみんなにバレたらまた質問攻めにあうのよ?
それでもいいの?
嫌ならこの事は私達だけの秘密よ」
………それは嫌だ。
あたしは大人しく真歩ちゃんの言う事に従う事にした。
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