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右側が熱い…。
三浦くんが隣にいるというだけで、右半身だけが熱くなっているように感じる。
チラッと三浦くんを見てみた。
授業中にも関わらず、気持ち良さそうに寝ていた。
少し長めの茶色い髪の毛が、窓から入ってくる風でなびいている。
三浦くんは飛び抜けてカッコイイとかじゃない。
どちらかと言えば、可愛い感じだと思う。
でも、明るくて誰にでも優しい三浦くんはモテる。
チラッと見ただけなのに、顔が赤くなるのが分かった。
1番後ろの席で良かった…。
そんな事を考えながら授業を受けていた。
「じゃあ、次の問題は……三浦。
前に出て問題解け」
えっ…三浦くん…寝てるよね?
先生の言葉を聞き、右隣を見る。
やっぱり、さっきのまま寝ている三浦くんがいた。
どーしよう…。
やっぱ…起こした方がいいよね…?
あたしは勇気を振り絞って、三浦くんの机を指でトントンと叩きながら小さく声をかけた。
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