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「あっ、麦。
陸と三浦来たわよ」
真歩ちゃんの言葉に緊張が高まる。
どどどどうしようっ!?
か、帰ろうかな…。
と思ったら、真歩ちゃんにガシッと腕を掴まれてしまった。
「逃げようと思ったって無駄よ」
「………はい」
そんな事をしていたら、渚くんと関口くんがあたし達のところにやってきた。
「おはよう。
待った?」
「ううん、大丈夫よ」
関口くんと真歩ちゃんは自然にそんな会話を交わしていた。
…本当に付き合ってるんだな…。
のんきにそんな事を考えていた。
「麦ちゃんっ!
おはよ……っ…」
「おおおはようっ!
……………渚くん?」
声をかけてきた渚くんは、あたしの顔を見ると固まった。
や、やっぱり…あたし変なのかなぁ…?
泣きそうになりながら、似合わない事をした事が恥ずかしくて顔を赤くして俯いてしまった。
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