変身

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「……麦ちゃん?」     「三浦? 何、固まってんの?」     「ま、真歩ちゃーん…やっぱ変なんだよ…」     あたしは顔を上げて、真歩ちゃんにすがりつくように言った。   渚くんはボーッとしながらぽつりと言った。     「…か…可愛い…」     「渚? おーい、目ぇ覚ませよー」     関口くんが渚くんの目の前で手をヒラヒラさせながら言うと、ハッと意識を取り戻した渚くんは顔を赤くして慌てて言った。     「ななな何でもないっ! り、陸っ! 切符買いに行くぞっ」     そう言うと、関口くんを引っ張って行ってしまった。     「……予想以上の反応ね…」     「真歩ちゃん? 何か言った? …てか、やっぱあたし帰……りません」     ここまできたら、帰る事も諦めるしかないようだ。   真歩ちゃんが怖いし…。   真歩ちゃんに引っ張られて、あたし達も駅に入っていった。    
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