変身

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「えっ!? マジで!?」     「マジ、マジ。 他の奴に持ってかれる前になんとかしないとな? その為に、今日の事だって計画したんだし」     麦ちゃんが…他の奴に…?   無理だっ、耐えれん!!     「陸っ、お前って意外に良い奴なんだな!! 俺、頑張るわっ」     「意外って…。 まぁ、頑張れよ。 ちなみに昼飯食ったら別行動な」     そんな話をしていたら、麦ちゃんと井川が駅に入ってきた。   よしっ!   今日の目標は、麦ちゃんのケー番とメアドGETだ!!   俺は意気込んで、麦ちゃんの元に向かった。                         「陸、どう? 麦の変身ぶりスゴいでしょ?」   「うん。 渚なんて放心してたし。 でも、何で4人の秘密なんて言ったんだ?」   「あぁ。 だってクラスの連中にバレたら、合わせて遊園地に来そうじゃない。 こんな楽しい事、誰にも邪魔されたくないわ」   「確かに。 クラス中が2人の気持ちに気付いてるのに、何で本人同士が気付かないかなぁ…」   「麦は分かるけど…三浦って今まで彼女とかいたわよね? それでこの鈍さって…」   「まぁ、それだけ野上に本気って事だろ」     まさか井川と陸が、俺と麦ちゃんの事をこんな風に話していたなんて気付かなかった。    
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