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真歩ちゃん達の元へ戻ったあたしは、真歩ちゃんには怒られ、関口くんには笑われ、情けないやら恥ずかしいやらで、さらに顔を赤くして俯いてしまった。
渚くんに慰められて少し復活したけど。
その後は、みんなでジェットコースターに乗ったり、ゴーカート?したりしながら楽しく過ごしていた。
お昼ご飯を食べ終わった後、関口くんが口を開くまでは…。
「じゃあ、昼からは別行動な」
…別行動?
あたしと真歩ちゃん……な訳ないか。
て事は…………えぇぇえぇっ!?
「ままま待ってっ…!!
それって……」
渚くんと2人って事!?
緊張するから無理っ!
と思い、口を開いたあたしの耳元で真歩ちゃんが囁いた。
「麦…私、陸と2人になりたいのよ。
ね?
だからお願いっ」
「真歩ちゃん…分かった!
よしっ!
渚くん行こっ」
「えっ!?
む、麦ちゃん!?」
真歩ちゃんには、いつも迷惑かけてるもんねっ。
関口くんっ!
真歩ちゃんは任せたからね!!
あたしは渚くんの手を取り、真歩ちゃんと関口くんから離れた。
「真歩…野上に何言ったんだよ?」
「陸と2人になりたいって言っただけよ」
「野上って騙されやすいタイプ?
ありゃ、そのうち30万くらいの壺、買わされるぞ」
「騙したなんて人聞きの悪い事、言わないでよ。
嘘ついた訳じゃないんだから。
ほらっ、麦達追いかけるわよ」
「やっぱ…そうなるんだな」
真歩ちゃんに、まんまとはめられたなんて知る由もなかった。
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