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「ずっと麦ちゃんの事が好きだった。
1年くらい前に、屋上から体育をしてる麦ちゃんを見た時から好きだったみたい。
好きだって自覚したのは初めてまともに話した日だけど…。
それに、前…陸が俺が井川の事好きって勘違いした話しただろ?
あれ、俺が井川といる麦ちゃんを見てたからなんだ」
渚くんは照れたような笑みを浮かべた。
「あたし…あたしもずっと好きだった。
入学式の日に…渚くんのキラキラした笑顔見て…。
前にあたしの運命は変わったって言ったでしょ?
あれは…渚くんを見つけたから。
渚くんを好きになって、世界が変わったの」
伝えきれない想いが涙となって流れていく。
渚くんはそっと涙を拭ってくれた。
「麦ちゃん、好きだよ」
「…あたしも…渚くんが好き」
あたし達は、2人して顔を赤くしながら笑った。
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