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ひと月後のホワイトデーに、綺麗な小包が届いた。
「はっ!」
送り主は彼の名前だ!
誰かの悪戯か?
中味は高そうなクッキーで、悪戯ではなさそうだ。
手紙が添えてある。
…愛するメグへ
僕のために毎年チョコありがとう。
僕は天国で元気にやってます。
僕がこちらへ来てから、早いもので十年経ちました。
もう、僕のことは気にしないでいいから、メグ自身の幸せを掴んでください。
メグの幸せが僕の幸せです。
文面を読んで、涙が止まらなかった。
止める気もなかった。
27年間で一番泣いた。
そう、目の前が真っ暗になったあの日よりも涙が溢れた。
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