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窓を開け、新鮮な空気が部屋を駆け巡る。
時折吹く風が清々しい。
気分を良くした俺は、ベッドのシーツをベランダに干すために寝室へ向かう。
そして寝室で目にしたのは無造作に置かれた2つのダンボール箱。
前日に送っておいた俺の荷物だ。
「……後で整理するか」
とりあえず今は無視。
俺はダンボール箱を跨いでシーツを外し、それをベランダに干した。
今日はこれで我慢して明日洗濯しよう。
そして何故かベランダにかけてあった雑巾を濡らして家具を拭き始めた。
それからどれくらい時間が経っただろうか。
とりあえず食器も洗ったし、シーツも戻した。
考えついたことは全部やったつもりだ。
「後は……荷物を整理して……飯……で、も」
一息ついた途端、強烈な睡魔が俺を襲う。
そういえばここ最近任務続きでろくに寝てなかったっけ?
フラフラとした足どりで寝室へ向かい、すぐさまベッドに倒れ込む。
今日は仮眠じゃなくて爆睡できる。
そう思うともはや睡魔に抵抗する気も出ず、制服のまま深い眠りについた。
結局、次に目を覚ましたのは翌日の朝だった。
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