それぞれの出発

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「ヤバいヤバい。急がないと遅れちゃう!」 「まったく……リオン君を待たせてるんでしょ?早く行きなさい」 「わかってるって!」 そう言って慌てている私の名前はセリス・クライシス。 今日から魔法学園に行くんだけど……。 見ての通り、遅刻しそうです。 「リオン君も大変だな。我が娘ながら情けない……」 「ホント。結婚したらもっと大変になりそうね」 「ちょっと、お母さん!結婚ってどういうことよ?」 そんな2人の会話に私は思わず口を出してしまう。 だって結婚なんて……。 「あら、いいじゃない。セリスはリオン君が好きなんでしょ?お母さんは賛成よ」 「お父さんも、リオン君にならセリスを任せてもいいと思ってる」 「うぅ……行ってきます!」 私は逃げるように家を飛び出した。 どうせ2人は後ろでニヤニヤ笑ってるに違いない。 どうしよ……これからリオンと会うのに……。 顔……赤くないかな?  
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