§BLACK RABBIT§

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その時、 耳に木霊する声が止まった. 閉じていた瞳を 少しずつ開けていく. その時、僕の目の前に存在たの は 悪魔の様な口から・・・ 血を流し・・・ 真っ赤に染まった兎だった・・・ そして僕を見て笑った. そして言った・・・ 「ココ・・・ココ・・・グル…グルジィ」 そう言うと フッと消えてゆきました. 流石の僕も少し驚いた. 横を見るとシンジツが倒れていた. シンジツを抱きかかえて、 残りの2人と再び歩き始めた. 日が沈むのは早いもの. あっという間に辺りは闇に包まれた. 僕らは歩むのを止め、 今日は休む事にした. ――――――深夜2:00 ふと、シンジツは目が覚めた. 頭の中で木霊する... あの時の… あの兎の… あの言葉… “グルジイ” スッと立ち上がった神実は、 闇に向かって歩き出した. シンジツの目にはもう光は灯ってイナイ・・・ ――――――深夜2:10 昼間の事が気になり、 目が覚めたのはマコトだった. ふと皆に目をやると、 シンジツが居なかった. マコトは心配になり、 勇気を出して探す事にした. ―――――――深夜2:30 冷たい夜風で、 目が覚めたのはトランプだった. ふと辺りを見渡すと、 シンジツとマコトが居なかった.
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