4人が本棚に入れています
本棚に追加
その時、
耳に木霊する声が止まった.
閉じていた瞳を
少しずつ開けていく.
その時、僕の目の前に存在たの
は
悪魔の様な口から・・・
血を流し・・・
真っ赤に染まった兎だった・・・
そして僕を見て笑った.
そして言った・・・
「ココ・・・ココ・・・グル…グルジィ」
そう言うと
フッと消えてゆきました.
流石の僕も少し驚いた.
横を見るとシンジツが倒れていた.
シンジツを抱きかかえて、
残りの2人と再び歩き始めた.
日が沈むのは早いもの.
あっという間に辺りは闇に包まれた.
僕らは歩むのを止め、
今日は休む事にした.
――――――深夜2:00
ふと、シンジツは目が覚めた.
頭の中で木霊する...
あの時の…
あの兎の…
あの言葉…
“グルジイ”
スッと立ち上がった神実は、
闇に向かって歩き出した.
シンジツの目にはもう光は灯ってイナイ・・・
――――――深夜2:10
昼間の事が気になり、
目が覚めたのはマコトだった.
ふと皆に目をやると、
シンジツが居なかった.
マコトは心配になり、
勇気を出して探す事にした.
―――――――深夜2:30
冷たい夜風で、
目が覚めたのはトランプだった.
ふと辺りを見渡すと、
シンジツとマコトが居なかった.
最初のコメントを投稿しよう!