§序章§

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†神実編† 僕は冷たい土の上で生まれた. 僕は独り泣いていた. 僕は動かないマミィに聞いた. どうしてココに居るの? だけれどマミィは何も答えなかっ た. 1人闇の中何もないこの闇を… 僕は1人歩いた. 歩く道で沢山の変な人間を見た. 木の上から垂れているロープに首が引っかかった人間... 何かが入っているビンを持って泡を噴いている人間... 眼が無く骨と皮になった人間... 沢山の変な人間を見ながら… 僕は歩き続けた. 歩いて歩いて歩いて歩いて... やっとアスファルトに出た. そうして来た方を振り返ると… 其処は大きな森だった. 変な人間が沢山居る森. 変な森.変な森.変な森. そうして僕は町に出た. 其処は明るくてキラキラしていた. 其処へ伯父さんが来て言った. “探偵にならないかい?” 僕は人の役にたちたかった. だから探偵になるのを決めた. 其れから僕は沢山勉強した. 沢山.沢山.沢山.沢山. 勉強した. そして僕は7歳で探偵になっ た. とっても嬉しかった. 初めての依頼は自分だった. 僕の生まれた変な森の調査. 僕の生まれた変な森は… 樹海という地獄だった. “そうか…あそこは人がタヒぬ所 だったんだ…” 僕は笑った. 笑った.笑った.笑った. そして泣いた. 自分の命を無駄にする人間が憎かった… バカ.バカ.バカ.バカ. 人の役にたちたいのに... 自分の親も救えないくせに. 僕は探偵の資格があるのか? 僕は途方に暮れた. そして町を歩いていると 変な人間に声を掛けられた. “僕のファミリーになって” 僕は言った. “君は何を求めるの?” するとその人間は少し考えて “僕が求めるのは安らかな眠 り” そう言った. 僕は思った. この依頼僕が請けたい. “その依頼僕が請けます” 目の前が輝いた. そして楽しい毎日が僕に出来た. そして今は皆仲良く闇の中で暮 らしました. END―――.
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