出会い

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ある休日、ともちゃんから『今から遊べる?』とメールがきた。メールアドレスは、ともちゃんの入社した直後に、みんなで交換していた。 ともちゃんが私の家まで車で迎えに来てくれて、遊ぶ事になった。行く場所がなかった私達はドライブをする事になった。 その車中で、ともちゃんが 「ミチキは、仕事とプライベート区別できてエライね。自分だったら、仕事中でも、注意とか出来ないもん。自分が出来ないから、そうやってハッキリ注意とか出来る人好きだな」 と言ってきた。この時私は、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。私が冷たく接してきた今までの事を、こんな風に捉えていてくれたなんて…自分の機嫌でともちゃんにあたっていた、自分の幼さを恥じた。 と同時に、ともちゃんの優しさを感じて、純粋で本当にいい子なんだなと思った。
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