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――… 開いた窓とカーテンの隙間から 夕日のオレンジ色の光が照らす部屋の中に 冷たい風が入り 頬を撫でる その風の為か また違った理由なのか ある人物は目を覚ます 「またあの夢か…」 誰もいない 夕日の明かりのみの部屋で ボソッと呟いた その人物は 軽く舌打ちをし、 仮眠をとっていたと思われる ベッドからノソッと 頭をかきながら移動した 部屋から出てキッチンに向かったその人物は 冷蔵庫の前に行き 乱暴に中の物を物色する (…何もねぇ) 中にはマヨネーズやら調味料等の 味付けに使う類いの物しかない。 …と思われたが 炭酸飲料が奥から顔を 覗かせていた。 「いつのだよ…」 それを手に取り そう呟いた少年は 明らかに変色した 炭酸飲料「だった物」をすぐに 足元にあるごみ箱に投げ捨てた。 (めんどくせぇな…) そんな思考を巡らせながら その人物は上着を羽織り部屋を 後にした。
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