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部屋から出ると
夕日が目を照らす
心地良い風が頬を撫でる
周りは休日なのか
家族連れがちらほら見える
(………)
その光景をぼんやり
眺めていると
前からこちらに向かってくる
人物がいた。
「ひろ~!うぃっす!
眠そぉな顔してどした??」
ニコニコしながら
その人物は言う
「喉渇いたんだけど
冷蔵庫の中終わってた。
…拓也(たくや)…」
手を軽く上げ挨拶を返したヒロと呼ばれた人物は
呼びかけた。
「ん?」
笑顔を止めない
拓也と呼ばれた人物は
首を傾げる。
「…毎回毎回外で俺見かけたら
ニコニコしながら近づいてくんの辞めろ。
ただの変人じゃねぇか」
そう言ったヒロは
まだ眠そうに目を細めながら言った
「別にい~じゃねぇか。
連れ見かけたら笑顔で挨拶!これ基本!
変人呼ばわりすんじゃねぇよ」
ケラケラ笑いながら
拓也は続ける
「コンビニ行くんだろ?
着いてっていいか?」
「また暇なんだな」
クスリと笑いながら
ヒロは言う
「う~るせ~!
お前ん家行こうとしてたし
暇じゃねぇよ」
「暇だろ」
二人で笑い合ながら
足を進めだす。
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