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ガチャリと部屋の扉を開け
二人は部屋の中に
入って行く。
手にはコンビニで
買ったと思われる
炭酸飲料とスポーツドリンクと食料等が
入った袋が
手にぶらさがっている
二人は部屋に入るなり
適当に座り
ペットボトルの蓋を開け
半分飲み干す
「「…ぷはぁ!」」
二人の声が重なる
ヒロは机にある煙草の箱に手を伸ばし
箱の中に数ある中から
一本取り出し口に運ぶ
「こら未成年!」
無邪気に
煙草を持つ手に指を指す拓也
「うるせ~よ
言えた口か」
そう言い、ヒロはもう一本取り出し拓也に投げる
「っと!さんきゅ~!」
二人同時に火を付ける
「またあの夢見た」
煙りを吐き出しながら
拓也にボソリと言う
「またかよ!
こりねぇ~なぁ!
監禁癖でもあんのか?」
んな訳ねぇだろ
と言い、続ける
「別に慣れたからいいけど…
気になってしょうがねぇ」
苦笑いしながらヒロは
また煙草を口に運ぶ
「まぁ慣れたんなら
気にすんじゃねぇよ
変態に一歩近づいただけだ」
あほか
気にするわ。と笑いながらヒロは炭酸飲料を飲む
思い出した様に拓也が
「あっ!明日は学校行かねぇとやべぇぞ!今日出席日数ギリギリって家に電話掛かってきたらしい」
「だろうな。
仕事ばっかしてらんねぇか…」
ヒロは
窓から沈んだ夕日の方を見ながら呟いた
「まっ!んな訳で今日は
泊まるな!」
「どんな訳だよ。
…お好きにど~ぞ」
言っても無駄だと判断した
ヒロは煙草を灰皿に押し付け火を消した
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