目覚め

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(ここがお前の 思い出の場所か… 悪いが記憶を覗かせてもらった) 先程と同じ人物と 思われる声が聞こえた。 (なんだよさっきから… おちょくんのも大概にしとけよ…!!) 訳の分からない 状況の連続で 冷静さを失うヒロに 尚も声の主は続ける。 (まぁそう怒るな 確かに姿も見えん相手に ここまでされては 仕方ないか…。 …前を見ろ) そう言われ前を見ると それまで ただ夕方の冷たい風だけが吹く 何も無かった屋上に 先程までの声の主と思われる 人物が立っていた。 「…姿は現しても顔は 見せねぇってか?」 その人物は 顔に黒い仮面 全体的に黒のコートの様な物を 纏っていた。 「悪いな。 今はこれが限界なんだ。 だが…お前の敵ではない これだけは断言する」 仮面の男は 敵意の無い事を伝える 「どうだか… てめ~みてぇな格好したやつ 信用する気に なれねぇな」 仮面の男とは反対に 敵意を向けながら ヒロは言った
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