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薄い箱を元に戻して、窓際で伸びをする。 視界の端には遠く海が映る。 また柔らかな風が吹いて、頬を撫でた。 俺は、部屋を出て、いつも通りナランチャとフーゴの言い争う声が聞こえる事務所のドアを開いた。 そこには鮮やかで眩しい色が溢れていて。 グラウコとアランチャート。ルーヴロにフラーヴォ。アルジェンテオ、ロザート。 ああ、俺はあの頃の海の色みたいな"青"になれているのだろうか。 -fin
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