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「あ…やっちゃった。大丈夫かな、一応は保護したんだけど…」
「大丈夫ですよこれくらい…って!そうじゃなくて人前で抱きついちゃダメだって言ってるじゃないですか!」
「え~?だってもう有名だよ?ラブラブバカップルだって」
「そういう問題では…」
「ないです!断じてそういう問題じゃないのです!」
くっつく二人の間に咲夜が割り入ってきた。その瞳には殺意やら嫉妬やらをいろいろ混ぜ込んでかなり危ない光を放っていた。
「零也は散葉じゃなくて私に純潔を捧げたかったんだ。わかってやるんだ散葉」
「わかるかバカ命!零也くんは私の彼氏!何度言えばわかるのよ!」
「そうだな。あと六時間くらい目をつむって耳を閉じて主張したらどうだ?多分零也は一つ大人になってるさ。もちろん私の虜になってるだろうけどな」
「するか!」
三人寄れば姦しい。
散葉達はどうしてこうも仲が悪いのだろう。
「ち、散葉さん落ち着いてください。命先輩も散葉さんの言うとおり僕は散葉さんの恋人ですから…」
最近は三人をなだめるのに慣れてきた。基本的に、零也がちゃんと聞かせればちゃんとしてくれるのだ。
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