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…………。
えっと、それは、つまり?
「僕は宝石と戦うんですか?」
「うふふ、可愛いです」
笑われた。
結構真剣に考えたのだけど違ったみたいだ。
「神降ろしの簡易版を応用します。指輪を通じて対象の霊力を使うことは零也さんの得意なところだったと思います」
「え…まぁ、苦手ではないです」
「苦手ではない…ですか。ふふっ、零也さんらしいですね。零也さんらしい嘘です。散葉さんが対象なら、ある程度離れていても一方的に力を使えるはずですよね」
「う…」
するどい。
確かにそうなんだ。
あの雪山の一件から、神降ろしの精度が上がっているのは僕も最近気づいた。
…もっとも、闇の霊力があったから神降ろしはほとんどしていないのだけど。
「その応用で、この石から霊力を受け取って欲しいんです。もちろん、一種類ずつでは痛いだけなので、最初から二種類以上を目安にです」
「…いきなり難易度が高いですね」
「そう思えるだけ零也さんは素質がありますよ?二つなんて簡単って思う人は…まぁ素質がないですね」
きっぱり言うなぁ咲夜さん。
でも、弱音ばかり吐いているわけにもいかない。
なにより、今のままじゃ散葉さんが悲しむ。
僕がしっかりしなきゃいけないんだ。
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