2.愛娘大騒動

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「う…ぁ…!」 「……咲夜さん?」 なんか咲夜さんが呻いてる。そんなに強く抱きしめてはいないのだけど。 「は…ふぅ…」 「咲夜さん?」 とりあえず離れてみよう。咲夜さんの肩をつかんで離れてみると、咲夜さんが焦点のあってない目で中を見つめている。 「幸せ…ですぅ…。零也さんに抱きしめられ……うふっ…うふふふふ…」 …幸せそうだし、いいかな。 さて、帰らなきゃ七海が心配だ。 「あ…だめですよ?帰ってからも治療しようなんて考えちゃダメです。めっ」 見抜かれてた。さすがは咲夜さん。 「ふふっ、わかりました。じゃあ、また明日来ますね」 手を振って、僕は校長室をあとにした。
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