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「う…ぁ…!」
「……咲夜さん?」
なんか咲夜さんが呻いてる。そんなに強く抱きしめてはいないのだけど。
「は…ふぅ…」
「咲夜さん?」
とりあえず離れてみよう。咲夜さんの肩をつかんで離れてみると、咲夜さんが焦点のあってない目で中を見つめている。
「幸せ…ですぅ…。零也さんに抱きしめられ……うふっ…うふふふふ…」
…幸せそうだし、いいかな。
さて、帰らなきゃ七海が心配だ。
「あ…だめですよ?帰ってからも治療しようなんて考えちゃダメです。めっ」
見抜かれてた。さすがは咲夜さん。
「ふふっ、わかりました。じゃあ、また明日来ますね」
手を振って、僕は校長室をあとにした。
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