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「うん、挨拶するー…。でも、誰ー…?」
「散葉さん…そろそろ手をどけないと晴さんが死んじゃいます」
「うー…わかったよぅ」
しぶしぶながら手をどかした散葉さん。
「あいたた…」
「あ、晴お兄ちゃんー…?こんにちはー…」
「おや?会ったことがあったかい?」
そう、僕たちも驚いた。
七海は僕たちが出会った人を全て記憶していた。
多分、僕と散葉さんの霊力から記憶を得たんだと思う───と、晴さんにも説明した。
「…なるほどね」
納得したように七海に目を向ける晴さん。しかし、そんな晴さんを散葉さんがぐい、と押した。
「ほら、こんな奴ほっといて向こうで私といちゃいちゃしよ?」
「いちゃいちゃー…?よくわかんないけど…七海もするー…!」
二人に挟まれてあぅあぅあぅ。
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