2.愛娘大騒動

12/44
前へ
/246ページ
次へ
「うん、挨拶するー…。でも、誰ー…?」 「散葉さん…そろそろ手をどけないと晴さんが死んじゃいます」 「うー…わかったよぅ」 しぶしぶながら手をどかした散葉さん。 「あいたた…」 「あ、晴お兄ちゃんー…?こんにちはー…」 「おや?会ったことがあったかい?」 そう、僕たちも驚いた。 七海は僕たちが出会った人を全て記憶していた。 多分、僕と散葉さんの霊力から記憶を得たんだと思う───と、晴さんにも説明した。 「…なるほどね」 納得したように七海に目を向ける晴さん。しかし、そんな晴さんを散葉さんがぐい、と押した。 「ほら、こんな奴ほっといて向こうで私といちゃいちゃしよ?」 「いちゃいちゃー…?よくわかんないけど…七海もするー…!」 二人に挟まれてあぅあぅあぅ。
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4824人が本棚に入れています
本棚に追加