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☆
「と、いうわけです」
とりあえず、咲夜は現状を報告した。
主に鬼太郎がやられたことなのだけど。
「なんか…私達が苦労して倒したはずのあいつ、最近あっさりやられすぎじゃない?」
「ち、散葉さん!失礼ですよ!」
「だって花見の時も命に一撃でやられてるし…ねぇ?っていうか、それを私と零也くんに教えてどうしたいの?」
ぴくっと咲夜が反応した。
「ええ、一緒に考えてほしいんです。これ以上うちの戦力を削られたくないんで、巡回はやめにしました。ですからヤマを張って全員でつくことにしますから、その場所の特定を」
ばさっと地図を机に広げ、咲夜は笑った。
「…ふぅん?なかなかに図々しくなったわね。私は任務につかせられないって言ってたのに」
「選り好みしていられる状況ではないもので」
お互いに視線をぶつけたあとに笑って、すぐに資料に目をやる。
「……それにしてもばらけてるわね。番地毎に共通点は?」
「ないです。五カ所に共通点は一切ないんです」
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