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「……敵が雑魚ならそれだけでもいいんだけど今回はそうもいってられないみたいだからね。私も回復してきたし、必殺技を教えちゃいます!」
「必殺技…?回し蹴りですか?」
「違うよパパー…きっと目潰しだよー…!」
たしかに必殺技ではあるけれど。
「まったく…二人とも私をなんだと思ってるの。いいわ、見せてあげる。この私の最強火術を……ってここじゃあ無理だね?」
苦笑して散葉は指を鳴らす。
最強の火術。
いったいどんなものなのだろう。
☆
「さぁさぁやってきました屋上へ!」
「……部屋で危ないならここも危ないんじゃ…。前回だって咲夜さんに呼び出しくらったのに平気ですか?」
屋上で練習するのは二回目だ。一回目は神降ろしの練習だった。そのときも加減が出来ずに鉄製の柵を溶かしてしまった。
「……大丈夫じゃないけど性質的に平気だと思う」
「意味が分からないです散葉さん」
「大丈夫大丈夫!やってみよう!」
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