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☆
「あら?政基さんも一緒なんですか?」
「え…マズかったですか?」
「いえ、私はいいんですけど……」
言いながら咲夜は既に座っている零也の膝に跨った。
ギシ、とソファーが音を立てる。
「さ、咲夜さん…?」
「あ、私に触ったら滅しますからね。政基さん」
「誰がそんな恐ろしいことしますか」
「零也さんはいいんですよぉ?胸でも腰でもお尻でも…好きなだけ…」
「じゃなくて!僕は治療に来たんです!」
そんな零也に咲夜はしれっと言ってのける。
「私を満足させないと宝石貸してあげません」
「そ、そんなぁ…」
散葉の作る洋菓子はクッキーやタルト。いずれも出来たてが美味しいのだ。
「ほらほら、私をさっさと満足させれば治療できますよ?」
「う~…わかりましたよぅ…」
20分後。
「うふっ、うふふふふ…」
「…満足ですか?」
なんということはない。
ちょっと顎の下を撫でてみたり頭を撫でたりしていただけ。
けど咲夜はわりと気に入ったらしく零也に体を預けてうっとりしている。
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