プロローグ:俺と親と借金と

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「っていう事で。要は今から30日間で利息分の11万円持ってきてね」 「……は?」 「要ちゃん! 期待してるわよ!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――… これで冒頭部分に戻る訳だが、トンカチで頭を打たれた位の衝撃があった。 利息分持ってこいって…… 「俺の高校アルバイト禁止なんですけど……?」 「ママ! 今日のご飯は?」 「湯豆腐!」 「イエイ!」 バカゾクははしゃぎながら家へ戻っていく。 太陽は日本にサヨナラを告げ、一面オレンジ色の光で包んでいた。でも、どうしてだろうな?いつもなら綺麗と感じる夕日も今日はぼやけている。 ……ああ、俺泣いてるのか。 ええと、こういう時使うんだよな。
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