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「すでにボロッカスだよ。関節が悲鳴上げてる」
正直に今の状況を例えるなら、釘を膝に打たれる感じだ。ここまでくると我慢など出来ないほど痛くなった。打つ手がないというわけでもないが、それには少し時間がかかった。
「例の持病だね。わかったすぐにお風呂入れるから」
「ごめんな」
幼い頃からこの関節痛と戦ってきたが沈静化させる方法はお湯に浸かることだけだった。
この原因はわからない。成長痛、過重。どれをとってもいまいち不明な点があるため、確定できなかったのだ。
「もう少し待ってね、すぐわくから」
「大丈夫……じゃないな正直。我慢するよ」
「すぐわくから……」
膝をゆっくりとなでた。撫でることで痛みは和らぐ。それを知っていた美月はなんども私の膝を撫で、少しでも和らげようとしていた。
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